レメディーの種類 アルポ?LM?TS?MT?
【アルポとは LMとは】
基本的に、一般の方が用いるレメディーは砂糖玉となっており、1瓶から購入可能。使いやすいキットなどがあります。
これに対して、JPHMA認定ホメオパス及びZENメソッド修了者が相談会において処方するレメディーは、
液体フォーム&LMポーテンシーのものとなっております。
アルポはアルコールポーテンシーの略称でアルコールの液体レメディーのこと。
レメディーと言えば、砂糖玉のイメージが強いと思いますが、
砂糖玉のレメディーも、アルコールの液体レメディーを砂糖玉に垂らして作られたものです。
では、「なんで相談会ではアルポ&LM?」という質問に対して、ハーネマンのレメディーの与え方の変化を追ってみます。
1829年オルガノン 第4版
1粒を1度あたえて待つ(10日~100日)
1835年オルガノン 第5版
1粒を1週間に1度
1837年慢性病論 第2版 第3巻 序文
アルポ(=Cポーテンシー分割投与)の原型登場
1843年オーガノン 第6版
アルポ(=LMポーテンシー)慢性病については毎日、急性病については数時間おきに複数回とる。
このように、ハーネマンは、作用が遅いと判断し、レメディーを与える回数を年々増やしました。
また、同じポーテンシーを繰り返し与える事で身体がレメディーに対して慣れてしまう弱点に気が付いたのです。
オルガノン第6版 §247
生命原理は、このようなまったく同じ投与に対して必ず抵抗する。
~中略~
前の投与によってすでに期待された生命原理の状態変化を成し遂げたのだから、
その次のレメディーとして、種類が同じでポーテンシーもまったく同じものをそのまま投与したとしても、
もはや同じ効果を発揮するところをみることはできないからである。~中略~
次の投与をするたびにポーテンシーを少し変えると、つまり少し高めにダイナミック化したものを使うと、
病的な状態にある生命原理は、同じ種類のレメディーによってさらに容易に状態を変化させ(自然の病気の感覚を軽減させ)、
治癒の状態によりいっそう近づくことができる。
ハーネマンは回数を増やす事で、体に急な変化がなく、そしてよりマイルドに、
また体がレメディーの作用に慣れてしまわない変化に富んだポーテンシーを発展させました。
砂糖玉としてよく用いられるCポーテンシーが100倍希釈なのに対し、このLMポーテンシーは50000倍で薄められ、
使う度に、アルコールのビンを叩いてエネルギーを高め、変化をつけてゆく事を特徴としています。
(このため、ホメオパスが処方で出したアルポは、毎回摂る度に2回叩くということを行ってもらいます。)
最後にハーネマンはLMポーテンシーについて、このように綴っています。
オルガノン第6版 §270
「私が示したやり方で生み出されたレメディーの作用は、効力を最高に発揮させ、最も穏やかである。
しかし、それが十分によく選ばれたものであれば、その治癒力によってすべての病気の弱点をつくのである。」
【TS ティッシュソルト(生命組織塩)とは】
ティッシュソルト(生命組織塩)とは、人間の生体に重要な機能を果たしている無機塩のこと。
金属元素(ナトリウム、マグネシウム、カリウム、カルシウム、鉄)と、
非金属元素(フッ素、ケイ素、リン、硫黄、塩素)から構成されます。
ティッシュソルトは、私たちの臓器や組織、体液、皮膚、結合組織、骨、神経組織など、体のあらゆる部分に存在しています。
ドイツのホメオパシー医、ウィルヘルム・シュスラーWilhelm Heinrich Schuessler (1821–1898) は、
体内の無機塩のバランスが乱れることで人間は病気になると考えました。
そこで、彼は研究を重ねて、12のティッシュソルトのレメディーを開発、1873年に発表しました。
ティッシュソルトのレメディーは、ホメオパシー版の栄養サポートと呼ばれます。
サプリメントとの違いは「不足を補うもの」だけでなく、過剰で不要なミネラルがあれば、身体に気づきを与えてくれること。
ミネラルを自力で、吸収、排出する能力を高めてくれます。
通常のレメディーと違い、症状がなくても使えます。体質改善、健康促進、美容などに用いるのが効果的。
身体のミネラルバランスを整えます